イネイブラー〈enabler〉である家族と患者との共依存が問題となる疾患はどれか…
イネイブラー〈enabler〉である家族と患者との共依存が問題となる疾患はどれか。
- ⑴ うつ病うつ病では家族の支えが回復を助けるもので、共依存が中心的な課題にはなりません。
- ⑵ 統合失調症統合失調症では家族の感情表出が再発に関わりますが、共依存とは別の問題です。
- ⑶ アルコール依存症家族の世話が結果として飲酒を支えてしまう共依存が問題になります。
- ⑷ Alzheimer 型認知症Alzheimer型認知症では介護負担が課題となり、共依存の構造は生じにくくなります。
- ⑸ 自閉スペクトラム症自閉スペクトラム症では環境の調整が課題となり、共依存は中心になりません。
解説
正解は⑶です。アルコール依存症では、家族が借金を返す、欠勤の連絡を代わりに入れるといった世話を焼くことで、結果として本人が飲み続けられる状態を支えてしまいます。この役割を担う人をイネイブラーと呼び、互いに相手を必要とする共依存の関係が治療を妨げます。家族自身が支援を受け、世話を焼く関わりを見直すことが治療の第一歩になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-08_09.html)を加工して作成