18 歳の男子。幼少時から一人遊びが多かった。運動や言語の発達に目立った問題はな…
18 歳の男子。幼少時から一人遊びが多かった。運動や言語の発達に目立った問題はないが、視線が合わないことが多い。急な予定変更や大きな音でパニックになることがあった。中学校や高校では場の空気が読めないことでいじめられた経験があり、現在は自室に引きこもり、ほとんどの時間をインターネットに接続したパソコンでアニメやゲームなどに興じている。心配した親が相談機関を訪れ、作業療法士が対応した。この男子の特徴としてみられやすいのはどれか。
- ⑴ 手先が器用である。手先の不器用さを伴うことも多く、器用であることが特徴とは言えません。
- ⑵ 特定の物事にこだわる。関心の偏りとこだわりの強さが行動の特徴として現れます。
- ⑶ 特定の領域の学習が苦手である。特定の領域の学習の困難は限局性学習症の特徴です。
- ⑷ 特定の場面で発語が困難になる。特定の場面で話せなくなるのは場面緘黙の特徴です。
- ⑸ 意思を伝える際に身振りを多用する。身振りなど非言語的な手段の使用は、むしろ乏しいことが特徴になります。
解説
正解は⑵です。幼少期から一人遊びが多く、視線が合いにくく、急な予定変更や大きな音でパニックになり、場の空気が読めないという経過は自閉スペクトラム症に合致します。この特性では、関心の対象が狭く深く、決まった手順や物事に強くこだわることが行動の特徴として現れます。見通しを示し、予定の変更を前もって伝える配慮が関わりの要点になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成