椅子座位でテーブル上にあるコップにゆっくりと手を伸ばしてつかむ作業の図を示す。こ…
椅子座位でテーブル上にあるコップにゆっくりと手を伸ばしてつかむ作業の図を示す。この時の肩関節と肘関節の運動に関与が推定される筋と収縮様式との組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 三角筋前部線維 ― 求心性収縮肩関節を屈曲させる筋が短くなりながら働きます。
- ⑵ 三角筋後部線維 ― 求心性収縮三角筋後部線維は肩関節を伸展させる筋で、リーチの動きとは逆方向に働きます。
- ⑶ 上腕二頭筋 ― 求心性収縮上腕二頭筋は肘が伸びていく動きを制動するため、遠心性収縮になります。
- ⑷ 上腕三頭筋 ― 遠心性収縮上腕三頭筋は肘を伸ばす筋で、遠心性に働く場面ではありません。
- ⑸ 腕橈骨筋 ― 求心性収縮腕橈骨筋は肘を屈曲させる筋で、肘が伸びるこの場面では主役になりません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。椅子に座ってテーブルの上のコップへ手を伸ばすとき、上肢は肩関節の屈曲と肘関節の伸展によって前方へ運ばれます。肩関節を屈曲させるのは三角筋前部線維で、筋が短くなりながら力を出す求心性収縮を行っています。一方、肘の伸展は重力の助けを受けるため、上腕二頭筋が遠心性に制動します。動く向きと筋の作用の向きを比べると、収縮様式を判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成