境界性パーソナリティ障害患者の作業療法について正しいのはどれか。
境界性パーソナリティ障害患者の作業療法について正しいのはどれか。
- ⑴ 退行を許容する。退行を許容すると依存が深まり、治療の枠組みが崩れてしまいます。
- ⑵ 逸脱行動は静観する。逸脱行動を静観すると枠組みが曖昧になります。決めた対応を一貫して示します。
- ⑶ 自力で達成できるような作業を行わせる。自力でやり遂げる体験が、自己評価の立て直しにつながります。
- ⑷ 作業より面談などの言語的な関わりを中心とする。言語的な関わりが中心になると感情が揺さぶられやすく、作業を介した関わりが有用です。
- ⑸ 取り決め事項の変更について患者の要求のまま応じる。要求のまま取り決めを変えると枠組みが崩れ、関係が不安定になります。
解説
正解は⑶です。境界性パーソナリティ障害では、自分には価値がないという思いが根底にあります。自分の力で最後まで仕上げられる作業に取り組むことで、できたという実感が得られ、自己評価の立て直しにつながります。難しすぎる課題は失敗体験となり、簡単すぎる課題は手応えが得られないので、見極めが大切です。課題の難しさの見極めが、関わりの要点になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成