腕神経叢損傷について正しいのはどれか。
腕神経叢損傷について正しいのはどれか。
- ⑴ 上腕骨骨頭の下方偏位が出現する。肩を支える筋が麻痺するため、腕の重さで骨頭が下方へずれます。
- ⑵ 分娩麻痺は腕神経叢損傷ではない。分娩麻痺は出産時に腕神経叢が引き伸ばされて生じる、腕神経叢損傷の一つです。
- ⑶ 上位型は前腕の回外が可能である。上位型では上腕二頭筋が麻痺するため、前腕の回外が障害されます。
- ⑷ 下位型の麻痺では手指の運動障害はない。下位型では手内在筋や手指の屈筋が麻痺し、手指の運動が障害されます。
- ⑸ 近位引き抜き損傷では交感神経機能障害がある。交感神経の障害によるHorner症候群は下位の神経根が引き抜かれた場合に現れるもので、近位の引き抜き損傷であれば必ず伴うとは言えません。
解説
正解は⑴です。腕神経叢が損傷されると三角筋や棘上筋が麻痺し、上腕骨頭を関節窩に保つ力が失われます。その結果、腕の重さで骨頭が下へずれ、肩峰の下にくぼみができる下方偏位が現れます。腕を吊って重さを支える装具を用い、肩関節周囲の拘縮を防ぐ関わりが必要になります。腕を吊って重さを支える装具を用い、肩関節の拘縮を防ぐ関わりが必要になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp210416-08_09.html)を加工して作成