大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL 指…
大腿骨頸部骨折に対して後方アプローチにて人工骨頭置換術を施行した患者のADL 指導で正しいのはどれか。
- ⑴ 和式トイレで排泄する。和式トイレでのしゃがみ込みは股関節を深く曲げるため、脱臼の危険が高まります。
- ⑵ 割り座で足の爪を切る。割り座は股関節を強く内旋させる姿勢で、後方への脱臼を招きます。
- ⑶ あぐら座位で靴下をはく。あぐらは外転・外旋の姿勢であり、禁じられた方向には当たりません。
- ⑷ 健側下肢から階段を下りる。階段を降りるときは患側から先に下ろし、術側の屈曲を小さくします。
- ⑸ 椅子に座って床の物を拾う。椅子に座ったまま床の物を拾うと股関節が深く曲がり、脱臼につながります。
解説
正解は⑶です。後方アプローチでは、股関節の過度な屈曲、内転、内旋が脱臼を招きます。あぐら座位は股関節を外転・外旋させる姿勢なので、この方向には当たらず行うことができます。一方、割り座や足を組む姿勢は内旋と内転を伴うため避ける必要があります。避けるべき動きの方向を押さえておくと、動作ごとの可否を判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp200414-08_09.html)を加工して作成