小脳の機能不全による協調運動障害の説明で誤っているのはどれか。
小脳の機能不全による協調運動障害の説明で誤っているのはどれか。
- ⑴ 大文字症:文字が徐々に大きくなる。文字が次第に大きくなる大文字症の説明として正しいものです。
- ⑵ 企図振戦:目標に近づくほど四肢の振戦が激しくなる。目標に近づくほど震えが強まる企図振戦の説明として正しいものです。
- ⑶ 運動分解:拮抗する運動の切り替えが円滑に行えない。これは変換運動障害の説明であり、運動分解とは異なります。
- ⑷ 時間測定障害:運動の開始や停止が正常よりも遅れてしまう。運動の開始や停止が遅れる時間測定障害の説明として正しいものです。
- ⑸ 協調収縮不能:一連の動作で運動の順番や滑らかさが障害される。一連の動作の順序や滑らかさが崩れる協調収縮不能の説明です。
解説
正解は⑶です。拮抗する運動の切り替えが円滑に行えないのは変換運動障害、いわゆる反復拮抗運動不能で、運動分解とは異なります。運動分解は、本来なめらかにつながるはずの一連の動きが、ぎこちなく分かれて行われる状態です。小脳性の協調運動障害は用語が紛らわしいので、定義を一つずつ確かめて整理しておきましょう。所見の名前と実際の動きを結びつけて覚えると、検査の場面でも迷いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成