17 歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に…
17 歳の男子。自閉症。自分なりの特定のやり方にこだわり融通が利かず、臨機応変に振る舞えずに失敗体験を積み重ね、自尊感情が著しく低下している。この常同性に関わる特性を踏まえた上での作業療法上の配慮として、最も重要なのはどれか。
- ⑴ 静かな環境で作業する。静かな環境は感覚の過敏さへの配慮で、常同性への配慮ではありません。
- ⑵ 用件は具体的に伝える。具体的に伝えることは大切ですが、常同性そのものへの配慮ではありません。
- ⑶ 図や表を用いた説明を行う。視覚的な説明は理解を助けますが、予定変更への不安は和らぎません。
- ⑷ 1つずつ段階を踏んで作業する。段階を踏むことは有効ですが、変更への備えにはなりません。
- ⑸ 予定変更がある時は前もって伝える。急な変更による混乱を防ぎ、安心して取り組めるようになります。
解説
正解は⑸です。自閉症では、同じ手順や予定が保たれることで安心が得られ、急な変更は強い混乱と不安を招きます。予定が変わるときは前もって、できれば目に見える形で伝えることが、失敗体験を重ねないために最も大切な配慮になります。常同性は直すべき欠点ではなく、その人の安心を支える特性としてとらえましょう。見通しを立てやすくする工夫が、安心して過ごす助けになります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成