20 歳の男性。1年浪人した後に大学に入学し親元を離れた。夏休みに帰省した時に独…
20 歳の男性。1年浪人した後に大学に入学し親元を離れた。夏休みに帰省した時に独語や空笑が目立ち始め、バイクに乗って信号無視したところを警察に捕まった。事情聴取の中で「逃げないと殺される」といった支離滅裂な言動がみられたため、連絡を受けた両親に付き添われ精神科を受診し入院となった。入院から1か月後、幻聴と妄想が減弱したところで作業療法が開始となった。この時点での作業療法の役割で正しいのはどれか。
- ⑴ 自信の回復自信の回復は、活動に耐える力がついてから取り組む課題です。
- ⑵ 疲労度の調整消耗の残る時期であり、疲れすぎない活動量の調整が中心になります。
- ⑶ 達成感の獲得達成感を求める活動は、この時期には負担が大きくなります。
- ⑷ 対人交流の拡大対人交流の拡大は、回復が進んだ段階で取り組む課題です。
- ⑸ 身辺処理能力の回復身辺処理能力は保たれており、この時点の中心課題ではありません。
解説
正解は⑵です。幻聴と妄想が和らいだ直後は、消耗が残り疲れやすい時期にあたります。この段階では、短い時間から始めて休憩を挟み、疲れすぎないように活動量を調整することが作業療法の中心になります。自信の回復や対人交流の拡大は、生活のリズムと体力が整ってから段階的に進めます。回復の段階に応じた目標を立てましょう。活動量の調整は、再発を防ぐうえでも大切な視点になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成