76 歳の男性。誰もいないのに「自分の布団に知らない子どもが寝ている」と訴え、妻…
76 歳の男性。誰もいないのに「自分の布団に知らない子どもが寝ている」と訴え、妻に連れられて受診した。妻の話では、数年前から些細な物忘れが増え、日中ぼう然としていることも多いという。歩行中に転倒することも増えてきているという。作業療法室でみられるこの患者の特徴はどれか。
- ⑴ 些細なことで泣き出す。些細なことで泣き出す情動失禁は、血管性認知症に多くみられます。
- ⑵ 他人の物を勝手に持っていこうとする。他人の物を勝手に持っていく行動は、前頭側頭型認知症でみられます。
- ⑶ 時間どおりに来室し必ず同じ席に座る。決まった時刻に同じ席に座る常同行動も、前頭側頭型認知症の特徴です。
- ⑷ わからない質問に対し言い繕って答える。取り繕い反応はAlzheimer型認知症でよくみられます。
- ⑸ 日によって意識レベルの低下度合いが異なる。注意と覚醒の水準が日によって変動することが特徴です。
解説
正解は⑸です。実際にはいない子どもが見えるという具体的な幻視、緩やかに進む物忘れ、転倒の増加という経過は、Lewy小体型認知症を疑わせます。この病気では注意や覚醒の水準が日によって、また一日の中でも大きく変動することが特徴で、しっかりしている日とぼんやりしている日が入れ替わります。認知症は型ごとの特徴で見分けましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-08_09.html)を加工して作成