32 歳の女性。アルコール依存症。美容師として働く兼業主婦。25 歳ごろから飲酒…
32 歳の女性。アルコール依存症。美容師として働く兼業主婦。25 歳ごろから飲酒量が増えた。現時点では、仕事や家事に大きな支障はない。このまま飲酒を続けていると大変なことになると思い、飲酒量を減らそうと努力しているが、飲み始めるといつも深酒してしまう。1人の力では断酒できないと悩み、自ら精神科病院を受診し入院治療を受けることになった。回復を目的とした作業療法の評価で最も重要度が高いのはどれか。
- ⑴ 見当識見当識は離脱期を過ぎれば保たれており、優先度は高くありません。
- ⑵ 基礎体力基礎体力の把握も必要ですが、回復の中心課題ではありません。
- ⑶ 金銭管理金銭管理は仕事や家事に支障がない段階では優先されません。
- ⑷ 自己評価回復の出発点となる、自分自身のとらえ方を把握します。
- ⑸ 日常生活能力日常生活能力は保たれており、評価の優先度は高くありません。
解説
正解は⑷です。アルコール依存症からの回復では、自分の飲酒の問題をどうとらえているか、自分をどう評価しているかが治療の出発点になります。自己評価が極端に低いと、飲酒によって埋め合わせようとする悪循環に陥ります。回復を目的とする作業療法では、この自己評価を把握し、成功体験を重ねて立て直していきます。失われた自信を取り戻すことが、断酒を続ける力につながります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-08_09.html)を加工して作成