輸血後の血管外溶血で正しいのはどれか。
輸血後の血管外溶血で正しいのはどれか。
- ⑴ 補体が関与する。補体が関与して膜侵襲複合体で赤血球が壊れるのは血管内溶血です。血管外溶血では主体になりません。
- ⑵ ヘモグロビン尿を認める。ヘモグロビン尿は遊離したヘモグロビンが尿中に出る血管内溶血の所見です。
- ⑶ ABO 不適合輸血で起こる。ABO不適合輸血では補体が活性化して急激な血管内溶血が起こります。
- ⑷ 間接ビリルビンが上昇する。貪食された赤血球のヘモグロビンから生じるため間接ビリルビンが上昇し、遅発性の黄疸を示します。
- ⑸ 血中ハプトグロビンが低下する。ハプトグロビンの低下は遊離ヘモグロビンと結合して消費される血管内溶血の所見です。
解説
正答は⑷です。血管外溶血は、赤血球に結合したIgG抗体を目印として脾臓のマクロファージが赤血球を貪食する形の溶血で、Rh系など補体を活性化しにくい抗体で起こります。血管内で赤血球が壊れるわけではないため、ヘモグロビンが直接血中へ出ず、貪食された赤血球のヘモグロビンから間接ビリルビンが作られて上昇し、遅発性の黄疸として現れます。補体の関与、ヘモグロビン尿、ハプトグロビンの低下、そしてABO不適合輸血はいずれも血管内溶血の特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成