梅毒血清検査で正しいのはどれか。
梅毒血清検査で正しいのはどれか。
- ⑴ TPPA 法では担体として炭素粒子を用いる。担体はゼラチン粒子です。血球を用いるTPHA法との違いも含めて整理しておきましょう。
- ⑵ 生物学的偽陽性〈BFP〉はRPR 法で認められる。脂質抗原に対する抗体を測るため、妊娠や自己免疫疾患などで生物学的偽陽性がみられます。
- ⑶ RPR 法では検査前に血清の不活化が必要である。RPR法では血清の非働化は不要です。加熱処理を要する検査法と混同しやすい点です。
- ⑷ スクリーニング検査としてTP 抗原の検出が行われている。スクリーニングで検出するのはTP抗原ではなくTP抗体です。抗原検出は行われていません。
- ⑸ FTA-ABS 法によるIgG 型TP 抗体の検出は先天梅毒の診断に有用である。母体由来のIgGが胎盤を通過するため、先天梅毒の判断にはIgM型の検出が必要です。
解説
正答は⑵です。RPR法はカルジオリピンという脂質抗原に対する抗体を測る非特異的な検査で、妊娠や自己免疫疾患、加齢、他の感染症などで梅毒でなくても陽性となる生物学的偽陽性〈BFP〉がみられます。このため脂質抗原法と病原体そのものに対する抗体を測るTP抗体検査を組み合わせて判定します。TPPA法の担体はゼラチン粒子で炭素粒子ではなく、RPR法に血清の非働化は不要です。またIgGは胎盤を通過するため、先天梅毒の診断にはIgM型の検出が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成