血液細胞の形態検査で正しいのはどれか。
血液細胞の形態検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 正常赤芽球はPAS 染色陰性である。正常赤芽球はグリコーゲンを含まずPAS染色は陰性です。陽性なら異常な赤芽球を疑います。
- ⑵ 健常成人骨髄像に鉄芽球は認められない。健常成人でも鉄芽球は2〜3割程度認められます。病的所見となるのは環状鉄芽球です。
- ⑶ 健常成人骨髄像ではM-E 比は10 以上である。健常成人のM-E比は2〜4程度です。10以上は赤芽球の著明な減少などを示す異常値です。
- ⑷ 前骨髄球はペルオキシダーゼ染色陰性である。前骨髄球はアズール顆粒を多く含み、ペルオキシダーゼ染色は強陽性となります。
- ⑸ 好中球のエステラーゼはフッ化ナトリウムによって阻害される。フッ化ナトリウムで阻害されるのは単球の非特異的エステラーゼです。好中球の特異的エステラーゼは阻害されません。
解説
正答は⑴です。正常な赤芽球はグリコーゲンをほとんど含まないためPAS染色は陰性で、陽性となる場合は赤白血病や骨髄異形成症候群など異常な赤芽球を疑う手がかりになります。健常成人の骨髄でも鉄芽球は2〜3割程度みられ、病的なのは環状鉄芽球です。骨髄のM-E比は正常で2〜4程度、前骨髄球はアズール顆粒を多く持つためペルオキシダーゼ染色は強陽性で、フッ化ナトリウムで阻害されるのは単球の非特異的エステラーゼです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成