末梢血検査で赤血球数310 万/μL、ヘモグロビン濃度6.2 g/dL、ヘマトク…
末梢血検査で赤血球数310 万/μL、ヘモグロビン濃度6.2 g/dL、ヘマトクリット値21.7%を認めた。原因の特定に有用な検査項目はどれか。
- ⑴ 銅銅欠乏でも貧血を生じますがまれで、まず頻度の高い鉄欠乏から評価するのが順序です。
- ⑵ フェリチン貯蔵鉄の量を反映し、小球性低色素性貧血の主因である鉄欠乏の診断に最も有用な項目です。
- ⑶ ビタミンB12欠乏すると大球性貧血をきたします。小球性を示す本症例の原因としては合いません。
- ⑷ ハプトグロビン血管内溶血で低下する項目です。溶血性貧血は通常は正球性で、小球性の説明にはなりません。
- ⑸ エリスロポエチン腎性貧血の評価に用いる項目です。腎性貧血は通常は正球性で、小球性の説明にはなりません。
解説
正答は⑵です。示された値から平均赤血球容積〈MCV〉は約70 fL、平均赤血球ヘモグロビン量〈MCH〉は約20 pgと計算され、小球性低色素性貧血にあたります。この型の貧血で最も多い原因は鉄欠乏で、貯蔵鉄の量を反映する血清フェリチンが鑑別の中心となります。ビタミンB12は大球性貧血、ハプトグロビンは血管内溶血、エリスロポエチンは腎性貧血の評価に用いる項目で、小球性を示す本症例の原因追究には結びつきません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成