止血機構で正しいのはどれか。
止血機構で正しいのはどれか。
- ⑴ 動脈血栓は主に赤色血栓である。動脈血栓は血小板を主体とする白色血栓です。赤色血栓が主体になるのは血流の遅い静脈血栓です。
- ⑵ セロトニンは血栓形成を促進する。血小板の濃染顆粒から放出され、血管収縮と血小板凝集を促して血栓形成を促進します。
- ⑶ エピネフリンは血栓形成を抑制する。エピネフリンは血小板の凝集を促進します。抑制と促進を取り違えやすい点です。
- ⑷ 凝固因子は主に血小板で産生される。凝固因子は主に肝臓で産生されます。血小板は凝固の場を提供しますが因子の産生工場ではありません。
- ⑸ トロンボキサンA2 は血管を弛緩させる。トロンボキサンA2は血管を収縮させ血小板凝集を促進します。弛緩させるのはプロスタサイクリンです。
解説
正答は⑵です。セロトニンは血小板の濃染顆粒に貯えられており、血小板が活性化すると放出されて血管を収縮させ、さらに血小板の凝集を促して血栓形成を促進します。エピネフリンも同じく凝集を促進する作用物質です。動脈内では速い血流のなかで血小板が主体となる白色血栓ができ、赤色血栓が主体になるのは血流の遅い静脈側です。凝固因子は第Ⅷ因子など一部を除き主に肝臓で産生され、トロンボキサンA2は血管を弛緩ではなく収縮させます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成