造血で正しいのはどれか。
造血で正しいのはどれか。
- ⑴ エリスロポエチンは肝臓で産生される。成人では主に腎臓の尿細管間質細胞で産生されます。肝臓での産生は胎児期と、成人ではごく一部です。
- ⑵ 胸腺はB リンパ球の分化・成熟を担う。胸腺はTリンパ球の分化・成熟の場です。Bリンパ球は骨髄で分化します。
- ⑶ 髄外造血は健常成人には認められない。健常成人では骨髄以外での造血はみられず、認められれば骨髄線維症などの病的状態を示します。
- ⑷ 成人では腸骨の骨髄は黄色髄〈脂肪髄〉である。腸骨や胸骨、脊椎の骨髄は成人でも造血が続く赤色髄です。黄色髄になるのは長骨の骨髄です。
- ⑸ 卵黄囊で生成されるヘモグロビンは胎児型Hb(α2 γ2)である。卵黄囊の造血期に作られるのは胚型ヘモグロビンです。胎児型ヘモグロビンは肝臓・脾臓での造血期以降に主となります。
解説
正答は⑶です。髄外造血は骨髄以外の肝臓や脾臓で血球が作られる状態で、健常な成人では認められず、骨髄線維症や重症の慢性溶血など骨髄の造血が障害された場合にみられる病的所見です。エリスロポエチンは成人では主に腎臓の尿細管間質細胞で産生され、胸腺が担うのはTリンパ球の分化・成熟です。成人でも腸骨や胸骨、脊椎の骨髄は造血が続く赤色髄で、卵黄囊での造血期に作られるのは胚型ヘモグロビンです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成