H-E 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
H-E 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 神 経神経は細い線維が束をなす構造で、内腔や平滑筋層を持ちません。矢印の所見とは異なります。
- ⑵ 動 脈厚い平滑筋層と弾性線維を備えた円形の管腔で、気管支に伴走しており動脈の像に一致します。
- ⑶ 肺 胞薄い壁が網目状に連なる含気構造で、厚い筋層を持つ管腔とは形が異なります。
- ⑷ 気管支内面が繊毛を持つ円柱上皮で覆われ、壁に軟骨や腺を伴います。矢印の構造にはこれらがみられません。
- ⑸ リンパ管壁がごく薄く弁を備えた不整形の管腔で、厚い平滑筋層を持つ矢印の構造とは異なります。
解説
正答は⑵です。矢印が示すのは、内腔を1層の内皮が覆い、その外側に輪状に走る平滑筋の厚い層と弾性線維を備えた円形の管腔構造であり、肺の動脈にあたります。肺では動脈が気管支に伴走するため、両者の位置関係も手がかりになります。気管支であれば内面が繊毛を持つ円柱上皮で覆われ、壁に軟骨や腺がみられます。肺胞は薄い壁が網目状に連なる含気構造、リンパ管は壁がごく薄く弁を備え、神経は細い線維の束として見えるため、いずれも所見が一致しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成