ホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いた酵素抗体法の内因性ペルオキシダーゼをブロ…
ホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いた酵素抗体法の内因性ペルオキシダーゼをブロックする試薬はどれか。
- ⑴ EDTAキレート作用を利用した抗原賦活化用の液で、内因性酵素の阻止には用いません。
- ⑵ カゼイン溶液蛋白の非特異的な吸着部位を覆うブロッキング剤で、酵素活性を止める働きはありません。
- ⑶ 正常動物血清一次抗体の非特異的反応を抑えるために用いるブロッキング剤で、内因性酵素の阻止とは目的が異なります。
- ⑷ クエン酸緩衝液加熱処理による抗原賦活化に用いる緩衝液で、内因性ペルオキシダーゼは阻止できません。
- ⑸ 過酸化水素加メタノール過酸化水素が内因性ペルオキシダーゼを失活させます。メタノールを加えることで作用が安定します。
解説
正答は⑸です。内因性ペルオキシダーゼの阻止には、0.3%程度の過酸化水素を加えたメタノール溶液に切片を浸す方法が標準的に用いられます。赤血球や好中球、肝臓や腎臓などに含まれる内因性ペルオキシダーゼが残っていると、標識抗体を介さずに発色基質と反応してしまい偽陽性の原因になります。カゼイン溶液と正常動物血清は抗体の非特異的な吸着を抑えるブロッキング剤、EDTAとクエン酸緩衝液はホルマリン固定で隠れた抗原を露出させる抗原賦活化用の液であり、目的が異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成