PAS 反応で正しいのはどれか。
PAS 反応で正しいのはどれか。
- ⑴ シッフ試薬の作製には濃硫酸を用いる。作製に用いるのは塩酸と重亜硫酸ナトリウムです。濃硫酸は使いません。
- ⑵ シッフ試薬には酸性フクシンが含まれる。含まれるのは塩基性フクシンです。酸性フクシンはマッソン・トリクローム染色などに使う色素で別物です。
- ⑶ シッフ試薬の効力の確認には95%エタノールを用いる。効力の確認はホルマリンを滴下して赤紫色に発色するかで判定します。エタノールでは確認できません。
- ⑷ グリコーゲン検出の場合セロイジン被膜法が有効である。グリコーゲンは水溶性で流出しやすいため、セロイジン被膜で保護してから染色します。この記述が正しい内容です。
- ⑸ ボイルドシッフ試薬に比べコールドシッフ試薬は染色性が弱い。コールドシッフ試薬の方が染色性は強く鋭敏です。強弱の向きが逆になっています。
解説
正答は⑷です。グリコーゲンは水溶性で処理の途中に流出しやすいため、切片をセロイジンの薄膜で覆うセロイジン被膜法が有効です。シッフ試薬は塩基性フクシンを重亜硫酸ナトリウムと塩酸で脱色して作るもので、酸性フクシンや濃硫酸は用いません。効力の確認はホルマリンを1滴落として赤紫色に発色するかどうかで行います。また染色性はコールドシッフ試薬の方が強く、ボイルドシッフ試薬より鋭敏である点も、逆に覚えないよう注意しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成