脱灰で誤っているのはどれか。
脱灰で誤っているのはどれか。
- ⑴ 温度が高いほど脱灰速度が速い。温度が高いほど反応は速く進みます。ただし組織の障害も強まるため、通常は室温付近で行います。
- ⑵ 組織は脱灰液の上層ないし中層に置く。溶け出した成分が下層にたまるため、組織は上層から中層に浮かせて置きます。記述として正しい内容です。
- ⑶ プランク・リクロ液には硫酸が含まれる。組成は塩酸・ギ酸・塩化アルミニウムです。硫酸は硫酸カルシウムを生じて残るため脱灰液には用いません。
- ⑷ 脱灰後の中和には硫酸ナトリウムを用いる。脱灰後は5%硫酸ナトリウム水溶液に浸けて中和し、そのあと十分に水洗します。記述として正しい内容です。
- ⑸ EDTA 液は免疫組織化学染色を目的とした場合に用いる。EDTA液はキレート作用で穏やかに脱灰し抗原性や核酸への影響が少ないため、免疫組織化学染色に適します。
解説
正答は⑶です。プランク・リクロ液の組成は塩酸・ギ酸・塩化アルミニウムで、硫酸は含まれません。硫酸は難溶性の硫酸カルシウムを生じて組織内に残るため、脱灰液には適さない試薬です。ほかの記述はいずれも正しく、脱灰は温度が高いほど速く進み、溶け出した成分が容器の底にたまるため組織は脱灰液の上層から中層に浮かせて置きます。脱灰後は5%硫酸ナトリウム水溶液で中和し、免疫組織化学染色を予定する場合は抗原性への影響が少ないEDTA液を選びます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成