ゲル濾過クロマトグラフィで溶出の順番が最も遅いリポ蛋白はどれか。
ゲル濾過クロマトグラフィで溶出の順番が最も遅いリポ蛋白はどれか。
- ⑴ カイロミクロン粒子径が最も大きいため細孔に入れず、ゲル濾過では最初に溶出します。溶出が最も遅い分画ではありません。
- ⑵ 高比重リポ蛋白〈HDL〉粒子径が最も小さいため細孔に入り込んで移動距離が長くなり、最後に溶出します。
- ⑶ 中間比重リポ蛋白〈IDL〉粒子径はVLDLとLDLの中間で、HDLより大きいためHDLよりも早く溶出します。
- ⑷ 低比重リポ蛋白〈LDL〉粒子径はHDLより大きいため、HDLよりも早く溶出します。比重の順と混同しやすい点です。
- ⑸ 超低比重リポ蛋白〈VLDL〉カイロミクロンに次いで粒子径が大きく、ゲル濾過では早い段階で溶出します。
解説
正答は⑵です。ゲル濾過クロマトグラフィは分子ふるいの原理によるため、大きい分子は担体の細孔に入れずに素通りして早く溶出し、小さい分子は細孔に入り込んで移動距離が長くなるため遅れて溶出します。リポ蛋白は比重が大きいものほど粒子径が小さく、粒子径はカイロミクロン、VLDL、IDL、LDL、HDLの順に小さくなります。したがって最も小さいHDLが最後に溶出します。超遠心法による比重分画とは並び方が逆になるため、混同しないよう整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成