脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉で正しいのはどれか。
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉で正しいのはどれか。
- ⑴ 血管を収縮させる。血管は収縮ではなく拡張させます。血圧と前負荷を下げて心臓の負担を軽くする方向に働きます。
- ⑵ 心室で合成される。心室の心筋細胞で合成され、心室への負荷に応じて分泌が増えます。この記述が正しい内容です。
- ⑶ 100 個のアミノ酸で構成される。ヒトのBNPは32個のアミノ酸から成ります。100個前後というのは前駆体のproBNPに近い大きさです。
- ⑷ ナトリウムの再吸収を促進する。ナトリウムの再吸収を抑えて尿中排泄を促します。促進と抑制を取り違えやすい点です。
- ⑸ 採血後の血漿中濃度は室温で安定である。室温では分解が進むため不安定です。EDTA加血漿として冷却し速やかに測定する必要があります。
解説
正答は⑵です。BNPは心室の心筋細胞で前駆体として合成され、心室への容量負荷や壁応力の増大に応じて分泌が増えるため、心不全の重症度を反映する指標として用いられます。作用はナトリウム利尿ペプチドの名のとおり、腎でのナトリウム再吸収を抑えて尿中排泄を促し、血管を拡張させて心臓の負荷を軽くする方向に働きます。ヒトのBNPは32個のアミノ酸から成り、採血後は室温で分解が進むためEDTA加血漿として冷却し、速やかに測定する必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成