脂質代謝で誤っているのはどれか。
脂質代謝で誤っているのはどれか。
- ⑴ ケトン体は胆汁酸の原料となる。胆汁酸はコレステロールから7α-水酸化を経て肝臓で合成されます。ケトン体は代替エネルギー源で原料にはなりません。
- ⑵ リン脂質は細胞膜の構成成分である。リン脂質は親水基と疎水基を併せ持ち、脂質二重層として細胞膜を構成します。記述として正しい内容です。
- ⑶ 血漿中のコレステロールはエステル型が多い。血漿中のコレステロールは約7割が脂肪酸と結合したエステル型で存在します。記述として正しい内容です。
- ⑷ 血漿中の遊離脂肪酸はアルブミンと結合している。水に溶けにくい遊離脂肪酸はアルブミンに結合して血中を運ばれます。記述として正しい内容です。
- ⑸ トリグリセライドはカイロミクロンの主要な脂質である。カイロミクロンは食事由来のトリグリセライドを運ぶリポ蛋白で、主要な脂質はトリグリセライドです。
解説
正答は⑴です。胆汁酸の原料はコレステロールであり、ケトン体ではありません。ケトン体(アセト酢酸・3-ヒドロキシ酪酸・アセトン)は、飢餓や糖尿病で脂肪酸のβ酸化が亢進した際に肝臓でアセチルCoAから作られ、脳や筋の代替エネルギー源として利用される物質です。ほかの選択肢はいずれも正しい記述で、リン脂質は細胞膜を構成し、血漿コレステロールは約7割がエステル型、遊離脂肪酸はアルブミンと結合して運ばれ、カイロミクロンの主要脂質はトリグリセライドです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成