健常者のレム睡眠時にみられる睡眠ポリグラフィ〈PSG〉の所見はどれか。
健常者のレム睡眠時にみられる睡眠ポリグラフィ〈PSG〉の所見はどれか。
- ⑴ K-複合ノンレム睡眠のステージN2に出現する高振幅の陰性・陽性二相性波で、音などの刺激で誘発されます。レム睡眠ではみられません。
- ⑵ 紡錘波12〜14 Hz の紡錘形の群発波で、ステージN2の指標です。レム睡眠の脳波は低振幅で不規則な波形になります。
- ⑶ 高振幅徐波0.5〜2 Hz の高振幅徐波はステージN3(徐波睡眠)の指標です。レム睡眠の脳波は覚醒時に近い低振幅波形です。
- ⑷ 急速眼球運動レム睡眠では眼球電図に左右対称の速い眼球運動が繰り返し記録され、これがレム睡眠の名称の由来にもなっています。
- ⑸ オトガイ筋表面筋電図振幅上昇レム睡眠では抗重力筋の緊張が抑制され、オトガイ筋の筋電図振幅は上昇ではなく最低レベルまで低下します。
解説
正答は⑷です。レム睡眠は名称のとおり急速眼球運動〈REM〉を伴う睡眠段階で、睡眠ポリグラフィでは低振幅で不規則な脳波、急速眼球運動、そしてオトガイ筋の筋活動がほぼ消失する筋緊張の著明な低下という三つの所見がそろいます。K-複合や紡錘波はノンレム睡眠のステージN2を、高振幅徐波はステージN3を特徴づける所見であり、いずれもレム睡眠では出現しません。オトガイ筋の筋電図振幅は上昇ではなく低下する点も、向きを取り違えないよう押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成