過呼吸賦活法開始前の脳波(別冊No. 7A)と開始2 分後の脳波(別冊No. 7…
過呼吸賦活法開始前の脳波(別冊No. 7A)と開始2 分後の脳波(別冊No. 7B)を別に示す。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 三相波肝性脳症などの代謝性脳症でみられる特徴的な波形です。過換気によって現れる生理的な変化ではありません。
- ⑵ build up過換気で二酸化炭素が減り脳血流が低下することで生じる徐波化と振幅の増大です。健常者にもみられる生理的反応であり、正答です。
- ⑶ 3 Hz 棘徐波複合欠神発作に特徴的な発作波です。過呼吸で誘発されることはありますが、賦活後の全般的な徐波化そのものを指す用語ではありません。
- ⑷ ヒプスアリスミア乳児の点頭てんかん(ウエスト症候群)にみられる高振幅で無秩序な波形です。過呼吸賦活で出現するものではありません。
- ⑸ 周期性同期性放電〈PSD〉No. 7 A、Bクロイツフェルト・ヤコブ病などでみられる周期性の異常波です。賦活による生理的な変化ではありません。
解説
正答はビルドアップです。過呼吸賦活法では過換気によって二酸化炭素分圧が下がり脳血管が収縮するため、健常者でも脳波の徐波化と振幅の増大が現れます。この生理的な変化をビルドアップと呼び、小児や若年者で目立ち、過呼吸をやめると通常は1分ほどで元に戻ります。ほかの選択肢は賦活で生じる生理現象ではありません。三相波は肝性脳症などの代謝性脳症、3ヘルツ棘徐波複合は欠神発作、ヒプスアリスミアは点頭てんかん、周期性同期性放電はクロイツフェルト・ヤコブ病などでみられる異常波です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成