腎前性急性腎不全の原因になるのはどれか。
腎前性急性腎不全の原因になるのはどれか。
- ⑴ 敗血症血管の拡張により有効循環血液量が減り、腎血流が低下します。腎前性急性腎不全の原因となるため、正答です。
- ⑵ 尿管結石尿路が閉塞して尿が流れなくなる腎後性の原因です。腎血流の低下が主体ではありません。
- ⑶ 前立腺肥大下部尿路の通過障害による腎後性の原因です。両側の水腎症を経て腎機能が低下します。
- ⑷ 急速進行性糸球体腎炎糸球体が急速に破壊される腎性(腎実質性)の原因です。血流低下によるものではありません。
- ⑸ 全身性エリテマトーデス〈SLE〉ループス腎炎として糸球体が障害される腎性の原因です。腎前性には当たりません。
解説
正答は敗血症です。腎前性急性腎不全は腎臓へ流れる血液が減ることで起こり、敗血症では血管が拡張して有効循環血液量が減るため腎血流が低下します。脱水や出血、心不全も同じ機序です。ほかの選択肢は成り立ちが異なります。尿管結石と前立腺肥大は尿の流れがせき止められる腎後性の原因であり、急速進行性糸球体腎炎と全身性エリテマトーデス(SLE)による腎炎は糸球体そのものが障害される腎性の原因です。腎前性では尿中ナトリウムが低く尿濃縮が保たれる点が、腎性との区別に役立ちます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成