一過性に脳全体が虚血状態になって起こる意識障害はどれか。
一過性に脳全体が虚血状態になって起こる意識障害はどれか。
- ⑴ 傾 眠刺激すれば覚醒する軽い意識障害が続く状態です。一過性の全脳虚血による意識消失を指す用語ではありません。
- ⑵ 昏 睡強い刺激でも覚醒しない最も重い意識障害で、状態が持続します。短時間で自然に回復する失神とは異なります。
- ⑶ 昏 迷強い刺激にわずかに反応する重い意識障害の状態です。一過性の脳虚血による意識消失ではありません。
- ⑷ 失 神脳全体の血流が一過性に低下して短時間の意識消失をきたし、自然に回復する状態です。設問の説明に一致し、正答です。
- ⑸ せん妄幻覚や興奮を伴う急性の意識変容で、感染や薬剤などが誘因です。脳虚血による一過性の意識消失ではありません。
解説
正答は失神です。失神は脳全体への血流が一過性に低下して起こる短時間の意識消失で、通常は数秒から数分で自然に回復し、後遺症を残しません。起立性低血圧や不整脈、迷走神経反射などが原因になります。ほかの選択肢は成り立ちが違います。傾眠・昏迷・昏睡は意識レベルが持続的に低下した状態を程度に応じて表す用語であり、一過性の脳虚血によるものではありません。せん妄は注意の障害と幻覚・興奮を伴う急性の意識変容で、感染や薬剤などが誘因ですから、機序の違いで用語を整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成