慢性骨髄性白血病にみられる染色体異常はどれか。
慢性骨髄性白血病にみられる染色体異常はどれか。
- ⑴ t(8;14)(q24;q32)MYC遺伝子と免疫グロブリン重鎖遺伝子の転座で、バーキットリンパ腫にみられます。慢性骨髄性白血病の異常ではありません。
- ⑵ t(8;21)(q22;q22)RUNX1-RUNX1T1融合を生じ、急性骨髄性白血病(M2)に特徴的な転座です。慢性骨髄性白血病ではありません。
- ⑶ t(9;22)(q34;q11.2)BCR-ABL1融合遺伝子(フィラデルフィア染色体)を生じる転座で、慢性骨髄性白血病に特徴的な染色体異常です。したがって正答です。
- ⑷ t(14;18)(q32;q21)BCL2遺伝子と免疫グロブリン重鎖遺伝子の転座で、濾胞性リンパ腫にみられます。
- ⑸ t(15;17)(q22;q12)PML-RARA融合を生じ、急性前骨髄球性白血病(M3)に特徴的です。播種性血管内凝固を伴いやすい病型です。
解説
正答はt(9;22)(q34;q11.2)です。9番染色体のABL1遺伝子と22番染色体のBCR遺伝子が融合してフィラデルフィア染色体をつくり、恒常的に活性化したチロシンキナーゼが顆粒球系の増殖を促すことで慢性骨髄性白血病が生じます。この融合遺伝子はチロシンキナーゼ阻害薬の標的であり、治療効果の判定にも用います。ほかの転座は別の疾患に対応しており、順にバーキットリンパ腫、急性骨髄性白血病(M2)、濾胞性リンパ腫、急性前骨髄球性白血病(M3)の特徴的な異常です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成