健常成人の髄液所見はどれか。ただし、同時測定の血漿中グルコース濃度は100 mg…
健常成人の髄液所見はどれか。ただし、同時測定の血漿中グルコース濃度は100 mg/dL であった。
- ⑴ 色 調 黄色透明正常な髄液は無色透明(水様透明)です。黄色調は出血後のビリルビンや高度の蛋白増加を示す異常所見です。
- ⑵ 細胞数 20 個/μL正常な髄液の細胞数は5個/μL以下です。20個/μLは細胞増加であり、髄膜炎などを疑う所見です。
- ⑶ 蛋白質 100 mg/dL髄液蛋白の基準は15〜45mg/dL程度です。100mg/dLは明らかな増加で、髄膜炎やギラン・バレー症候群などでみられます。
- ⑷ クロール 160 mmol/L髄液のクロールは血清より高い120mmol/L前後が正常です。160mmol/Lという高値は生理的にはとりません。
- ⑸ グルコース 70 mg/dL髄液グルコースは血糖の約60〜80%です。血漿100mg/dLに対する70mg/dLは正常範囲であり、正答です。
解説
正答はグルコース70mg/dLです。髄液のグルコースは血糖のおよそ60〜80%で推移しますので、同時測定の血漿値が100mg/dLであれば70mg/dLは正常範囲といえます。ほかの値はいずれも基準から外れています。正常な髄液は水のように無色透明で、黄色調(キサントクロミー)は出血後や高蛋白を示す所見です。細胞数は5個/μL以下、蛋白質は15〜45mg/dL程度が基準で、クロールは血清より高い120mmol/L前後ですから、160mmol/Lという値はとりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成