PCR 法でアニーリングの至適温度に影響を与えるのはどれか。
PCR 法でアニーリングの至適温度に影響を与えるのはどれか。
- ⑴ pH反応液のpHは酵素の活性に影響しますが、プライマーの融解温度は変えません。至適アニーリング温度を決める因子ではありません。
- ⑵ dNTP 濃度dNTPは伸長反応の基質であり、濃度は増幅効率に関わります。プライマーが結合する温度の設定には関係しません。
- ⑶ プライマーの塩基数塩基数とGC含量で決まる融解温度(Tm値)を目安にアニーリング温度を決めます。塩基数が多いほど高い温度に設定するため、正答です。
- ⑷ DNA ポリメラーゼ濃度酵素量は増幅量や非特異反応の程度に影響しますが、プライマーが鋳型に結合する温度とは関係がありません。
- ⑸ マグネシウムイオン濃度マグネシウムイオンはポリメラーゼの補因子で、濃度は特異性や増幅効率に影響します。至適アニーリング温度を決める因子ではありません。
解説
正答はプライマーの塩基数です。アニーリング温度は、プライマーが鋳型に結合する目安となる融解温度(Tm値)に合わせて決めますが、Tm値は塩基数とGC含量によって決まります。塩基数が多いほど、またGCが多いほどTm値は高くなるため、至適温度も高く設定します。pHやdNTP濃度、DNAポリメラーゼ濃度、マグネシウムイオン濃度は増幅の効率や特異性に影響しますが、プライマーの結合温度そのものを決める因子ではありません。アニーリング温度が低すぎると非特異的な増幅が起こる点も押さえましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成