経口摂取した薬剤と便の色調の組合せで正しいのはどれか。
経口摂取した薬剤と便の色調の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 鉄 剤 ― 赤 色鉄剤は腸内で硫化鉄となるため便は黒色になります。赤色ではありません。黒色便は上部消化管出血でも生じるため、服薬歴の確認が必要です。
- ⑵ 蒼 鉛 ― 白 色蒼鉛(ビスマス)製剤も硫化ビスマスとなって黒色便を生じます。白色便になるのは硫酸バリウムなどで、蒼鉛では起こりません。
- ⑶ 葉緑素製剤 ― 黒 色葉緑素(クロロフィル)製剤では緑色便になります。黒色便を生じるのは鉄剤や蒼鉛で、対応が入れ替わっています。
- ⑷ 硫酸バリウム ― 白 色造影剤である硫酸バリウムは吸収されずに排出されるため、灰白色から白色の便になります。組合せとして正しく、正答です。
- ⑸ ケイ酸アルミニウム ― 黒 色ケイ酸アルミニウムは制酸薬などに含まれ、便は白色(灰白色)になります。黒色ではありません。
解説
正答は硫酸バリウムと白色の組合せです。硫酸バリウムは消化管X線検査に使う造影剤で、腸から吸収されずにそのまま排出されるため、便は灰白色から白色になります。ほかの選択肢は色の対応が入れ替わっています。鉄剤と蒼鉛(ビスマス)は腸内で硫化物をつくるため黒色便となり、葉緑素(クロロフィル)製剤では緑色便、ケイ酸アルミニウムでは白色系の便になります。黒色便は上部消化管出血でも生じますので、便色の変化をみたときは服薬内容の確認が欠かせません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成