尿試験紙法で酵素法を原理とするのはどれか。
尿試験紙法で酵素法を原理とするのはどれか。
- ⑴ 蛋 白蛋白の試験紙は、pH指示薬が蛋白と結合すると変色する「蛋白誤差」を利用した化学反応です。酵素は使わず、アルブミンに反応しやすいという特徴があります。
- ⑵ 亜硝酸塩亜硝酸塩はスルファニルアミドとのジアゾ化と芳香族アミンとのカップリングによる化学反応で発色させます。細菌尿の推定に用いますが、酵素法ではありません。
- ⑶ ケトン体ケトン体はニトロプルシドナトリウムとの反応でアセト酢酸を検出する化学反応です。酵素は関与せず、アセトンには反応しにくいことも特徴です。
- ⑷ グルコースグルコースオキシダーゼで生じた過酸化水素をペルオキシダーゼが色素に作用させて発色する酵素法であり、正答です。特異性は高い一方、還元物質で偽陰性になります。
- ⑸ ビリルビンビリルビンはジアゾ試薬とのカップリング反応で検出する化学反応です。酵素法ではなく、アスコルビン酸や亜硝酸塩の存在で偽陰性となります。
解説
正答はグルコースです。尿糖の試験紙はグルコースオキシダーゼとペルオキシダーゼを組み合わせた酵素反応を利用し、生じた過酸化水素で色素を酸化させて発色させるため、グルコースだけに特異的に反応します。ほかの項目はいずれも化学反応が原理で、蛋白は蛋白誤差、ケトン体はニトロプルシド反応、ビリルビンと亜硝酸塩はジアゾ反応によって検出します。酵素法であるがゆえに、尿糖はアスコルビン酸などの還元物質があると偽陰性になりやすい点もあわせて押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成