採血時のパンピング(何度も手を握ったり開いたりを繰り返す動作)で偽高値になるのは…
採血時のパンピング(何度も手を握ったり開いたりを繰り返す動作)で偽高値になるのはどれか。
- ⑴ リ ンリンも筋運動で変動し得ますが、細胞内から大量に移動して明確な偽高値を示す代表的な項目はカリウムです。
- ⑵ カリウム収縮した筋の細胞内から細胞外へカリウムが移動するため、その部位の濃度が上昇して実際より高い値になります。
- ⑶ クロール細胞外液に多く含まれる陰イオンであり、筋収縮によって細胞内から流出して偽高値になることはありません。
- ⑷ カルシウム駆血の延長では蛋白結合の影響でわずかに変動しますが、パンピングによって著明な偽高値を示す項目ではありません。
- ⑸ ナトリウム細胞外液の主要な陽イオンで細胞内濃度は低く、筋収縮によって血中濃度が上昇することはありません。
解説
正答は⑵のカリウムです。駆血中に手を握ったり開いたりする動作を繰り返すと、収縮した筋の細胞内からカリウムが細胞外へ移動するため、その部位の血液中カリウム濃度が上昇し、実際より高い値が得られます。カリウムは細胞内に高濃度で存在するため、溶血や採血後の長時間の放置でも同様に偽高値となります。⑴のリンも筋運動で変動し得ますが代表的な項目ではなく、⑶のクロールと⑸のナトリウムは細胞外液に多い電解質で、⑷のカルシウムも筋収縮で著明な偽高値を示す項目ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成