超音波検査における吸収〈減衰〉係数が最も大きいのはどれか。
超音波検査における吸収〈減衰〉係数が最も大きいのはどれか。
- ⑴ 筋 肉軟部組織のなかでは減衰が比較的大きい方ですが、気体である空気には遠く及びません。
- ⑵ 空 気気体は音波のエネルギーを熱に変えやすく散乱も大きいため、減衰係数が組織や液体に比べて格段に大きくなります。
- ⑶ 血 液液体成分が主体で減衰は小さく、超音波が良好に伝わるため血流の観察に適しています。
- ⑷ 脂 肪筋肉より小さく血液より大きい程度の減衰であり、最も大きいわけではありません。
- ⑸ 水減衰が最も小さい媒質で、音響結合材の主成分として用いられるほど超音波をよく伝えます。
解説
正答は⑵の空気です。超音波の減衰は媒質の粘性や熱伝導によるエネルギーの吸収と散乱によって生じますが、気体では分子間の距離が大きく音波のエネルギーが熱に変わりやすいため、減衰係数が組織や液体に比べて格段に大きくなります。このため探触子と体表の間に空気が入ると超音波がほとんど伝わらず、音響結合材(ゼリー)で空気を排除する必要があります。⑸の水は減衰が最も小さく、⑶の血液、⑷の脂肪、⑴の筋肉の順に大きくなりますが、いずれも空気には及びません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成