ABO 血液型検査で正しいのはどれか。
ABO 血液型検査で正しいのはどれか。
- ⑴ ウラ検査はスライド法で行う。ウラ検査は試験管法やカラム凝集法で行います。スライド法では遠心による感度の向上や弱い凝集の判定ができません。
- ⑵ ウラ検査は37 ℃で反応させる。ウラ検査は室温で反応させます。37℃では冷式に反応する抗A・抗B抗体を見落とす恐れがあります。
- ⑶ オモテ検査の試薬は2 滴滴下する。オモテ検査で用いる抗A・抗B試薬は1滴で十分です。2滴という記述が誤りです。
- ⑷ ウラ検査は血漿(血清)を2 滴滴下する。試験管法のウラ検査では抗体を確実に検出するため被検血漿(血清)を2滴用い、A1血球・B血球の浮遊液1滴と反応させます。
- ⑸ オモテ検査の試験管法は10%赤血球浮遊液を作製する。試験管法の赤血球浮遊液は2〜5%程度に調整します。10%では濃すぎて凝集の判定が難しくなります。
解説
正答は⑷です。試験管法によるウラ検査では、被検者の血漿または血清を2滴とり、A1血球およびB血球の2〜5%浮遊液1滴と混ぜて室温で反応させ、凝集の有無をみます。抗体量が少ない場合でも拾えるように血漿側を多めに入れるのが要点です。⑶のオモテ検査で用いる抗A・抗B試薬は1滴でよく、⑸の赤血球浮遊液も10%では濃すぎるため2〜5%程度に調整します。⑴はウラ検査がスライド法では正しく判定できないこと、⑵は室温反応が原則で37℃では冷式抗体を見落とすことから、いずれも誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成