間接抗グロブリン試験による不規則抗体スクリーニングのカラム凝集像(別冊No. 1…
間接抗グロブリン試験による不規則抗体スクリーニングのカラム凝集像(別冊No. 17)を別に示す。考えられるのはどれか。
- ⑴ 連銭形成蛋白濃度の異常などで赤血球が貨幣を重ねたように並ぶ現象で、生理食塩液による洗浄や希釈で消えます。本法の陽性所見ではありません。
- ⑵ 寒冷凝集反応低温で反応するIgM型抗体によるもので、37℃で反応させる間接抗グロブリン試験では通常は検出されません。
- ⑶ 不規則抗体を保有37℃で反応させた後に抗ヒトグロブリン試薬でゲル層に赤血球が捕捉された像であり、IgG型の不規則抗体を保有していることを示します。
- ⑷ フィブリンの析出凝固が不十分な検体で生じる非特異的な所見であり、抗体の存在を示すものではありません。検体を再調製して確認します。
- ⑸ 抗血小板抗体を保有不規則抗体スクリーニングは赤血球の抗原に対する抗体を調べる検査であり、血小板に対する抗体は検出できません。
解説
正答は⑶です。間接抗グロブリン試験は、被検血漿と既知の抗原をもつスクリーニング赤血球を37℃で反応させ、抗ヒトグロブリン試薬によって赤血球に結合したIgG型抗体を検出する方法です。示されたカラム凝集像ではゲル層の上部から中間に赤血球が捕捉されており、37℃で反応するIgG型の不規則抗体を保有していることを示しています。⑵の寒冷凝集反応は低温で反応する抗体によるもので37℃の本法では通常陰性となるため、この所見を説明できません。⑴⑷⑸もいずれも本法の陽性所見ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成