ABO 血液型抗原で正しいのはどれか。
ABO 血液型抗原で正しいのはどれか。
- ⑴ 発現は赤血球膜上に限局している。ABO抗原は赤血球膜だけでなく血管内皮や消化管などの組織に広く分布し、分泌型の人では体液中にも存在します。
- ⑵ 遺伝子は第9 染色体の長腕に存在する。ABO遺伝子は第9染色体の長腕に位置し、糖転移酵素をコードしています。染色体の位置は押さえておきたい事項です。
- ⑶ A1 型の抗原発現量は成人より新生児の方が多い。新生児の抗原量は成人より少なく、生後徐々に増えて数年で成人と同等になります。多い少ないが逆になっています。
- ⑷ A 遺伝子はB 遺伝子に対して潜性〈劣性〉である。A遺伝子とB遺伝子は互いに共顕性です。両方をもつAB型ではA抗原とB抗原の双方が発現します。
- ⑸ B 型はN-アセチルガラクトサミンと結合している。A型とB型の説明が入れ替わっています。N-アセチルガラクトサミンが付くとA抗原、ガラクトースが付くとB抗原になります。
解説
正答は⑵です。ABO式血液型を決めるABO遺伝子は第9染色体の長腕に存在し、糖転移酵素をコードしています。⑸はA型とB型の説明が入れ替わっており、H物質にN-アセチルガラクトサミンが付くとA抗原、ガラクトースが付くとB抗原になります。⑴はABO抗原が赤血球以外の多くの組織や分泌液にも存在するため誤りで、⑶は新生児の抗原量が成人より少ないため誤りです。⑷についても、A遺伝子とB遺伝子は互いに共顕性で、AB型では両方の抗原が発現することから誤りと判断できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成