急性B 型肝炎の自然経過における各マーカー相対量の推移(別冊No. 16)を別に…
急性B 型肝炎の自然経過における各マーカー相対量の推移(別冊No. 16)を別に示す。HBs 抗体はどれか。
- ⑴ a感染後もっとも早く出現して回復期に消失する曲線で、ウイルスの存在を示すHBs抗原の推移に相当します。
- ⑵ bHBs抗原に続いて出現し早期に消失する曲線で、ウイルスの増殖を示すHBe抗原の推移に相当します。
- ⑶ c発症時に急峻に上昇して数か月で低下する曲線で、急性期の診断に用いるIgM型HBc抗体の推移に相当します。
- ⑷ d発症後に上昇して長く持続しますが、HBs抗原の消失を待たずに出現しているため、HBc抗体の推移に相当します。
- ⑸ eHBs抗原が陰性化した後にもっとも遅れて出現し、その後長く持続する曲線で、感染防御抗体であるHBs抗体の推移に一致します。
解説
正答は⑸のeです。急性B型肝炎ではまずHBs抗原とHBe抗原が出現し、続いてIgM型HBc抗体が上昇して肝炎を発症します。回復期にはHBe抗原からHBe抗体へ、HBs抗原からHBs抗体へと血清転換が起こるため、HBs抗体はHBs抗原が陰性化した後に最も遅れて出現し、その後は長期間持続して感染防御抗体として残ります。示されたグラフでもeは最後に立ち上がって高い水準を保っており、この推移に一致します。e以外の曲線はいずれも発症前後の早い時期に出現するマーカーであり、出現の時期が合いません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成