抗体のがん抗原結合部分とT 細胞刺激伝達分子を融合させたキメラ抗原受容体でがん細…
抗体のがん抗原結合部分とT 細胞刺激伝達分子を融合させたキメラ抗原受容体でがん細胞を攻撃する治療法はどれか。
- ⑴ 減感作療法アレルゲンを少量から反復投与してI型アレルギーの反応性を低下させる治療で、がん細胞への攻撃とは関係がありません。
- ⑵ CAR-T 療法患者のT細胞にキメラ抗原受容体の遺伝子を導入して体内に戻し、がん抗原を認識して攻撃させる治療法で、設問の記述に一致します。
- ⑶ 中和抗体療法ウイルスや毒素に抗体を投与して結合能を失わせる治療であり、T細胞を改変する仕組みは含みません。
- ⑷ 分子標的療法特定の分子に作用する抗体や低分子薬を投与する治療です。人工受容体を発現させたT細胞を用いる点が説明できません。
- ⑸ ステロイドパルス療法副腎皮質ステロイドを短期間に大量投与して炎症や免疫反応を抑える治療で、がん免疫を活性化するものではありません。
解説
正答は⑵のCAR-T療法です。患者から採取したT細胞に、がん抗原を認識する抗体の可変領域とT細胞を活性化させるシグナル伝達分子を融合させた人工の受容体(キメラ抗原受容体)の遺伝子を導入し、増やして体内に戻すことで腫瘍を攻撃させる治療法で、CD19を標的とするものが再発・難治性のB細胞性腫瘍に用いられています。⑷の分子標的療法は抗体や低分子薬そのものが標的に作用する治療であり、T細胞を遺伝子改変する点を説明できません。⑴⑶⑸はいずれもがん抗原受容体とは無関係の治療です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成