二形性真菌はどれか。
二形性真菌はどれか。
- ⑴ Aspergillus fumigatus常に菌糸形で生育する糸状菌です。侵襲性肺アスペルギルス症などの原因となりますが、酵母形への転換は示しません。
- ⑵ Candida albicans基本は酵母形で条件により仮性菌糸を伸ばしますが、温度による酵母形と菌糸形の明確な転換を示す二形性真菌には分類されません。
- ⑶ Exophiala dermatitidis黒色真菌に属する糸状菌で、菌糸に褐色の色素をもちます。温度に依存した二形性の形態転換はありません。
- ⑷ Microsporum canis皮膚糸状菌の一つで菌糸形のみで生育します。大分生子の形態が同定の手掛かりとなる糸状菌です。
- ⑸ Sporothrix schenckii25℃培養では菌糸形、37℃培養や生体組織内では酵母形をとる代表的な二形性真菌で、スポロトリコーシスの原因菌です。
解説
正答は⑸のSporothrix schenckiiです。二形性真菌とは、生体組織内や37℃の培養では酵母形をとり、25℃程度の培養では菌糸形をとる真菌のことで、本菌はスポロトリコーシスの原因菌として代表的です。ほかにHistoplasma capsulatumやCoccidioides immitisなども二形性真菌に分類されます。⑴⑶⑷はいずれも菌糸形のみで生育する糸状菌であり、⑵は仮性菌糸を伸ばすことはあっても基本は酵母である酵母様真菌ですから、温度による明確な形態転換は示しません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成