ヒトの粘膜の消毒に用いるのはどれか。
ヒトの粘膜の消毒に用いるのはどれか。
- ⑴ 逆性石鹸第四級アンモニウム塩である逆性石鹸は低水準消毒薬で組織刺激性が弱く、希釈して口腔や膣などの粘膜消毒に用いることができます。
- ⑵ クレゾール石鹸中水準消毒薬で殺菌力はありますが、刺激性と特有の臭気が強く、排泄物や環境の消毒に用いる薬剤であり、粘膜には適用できません。
- ⑶ グルタルアルデヒド高水準消毒薬で内視鏡などの器具専用です。蒸気にも強い粘膜刺激性があるため、人体の消毒に使ってはいけません。
- ⑷ 消毒用エタノール健常な皮膚の消毒には適しますが、粘膜や損傷皮膚に使うと強い疼痛と刺激を生じるため禁忌です。
- ⑸ 次亜塩素酸ナトリウム幅広い微生物に有効ですが、粘膜への刺激性と金属腐食性が強く、器具や環境、排泄物の消毒に用いる薬剤です。
解説
正答は⑴の逆性石鹸です。塩化ベンザルコニウムなどの第四級アンモニウム塩は低水準消毒薬で、組織への刺激性が弱いため、規定の濃度に希釈して口腔や膣などの粘膜消毒に用いることができます。これに対し、グルタルアルデヒドは高水準消毒薬ですが人体には使えず器具専用であり、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム、クレゾール石鹸はいずれも刺激性や疼痛が強いため粘膜には適しません。消毒薬は殺菌力の水準(高・中・低)と適用対象(生体か器具・環境か)の組合せで整理して覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成