Streptococcus pyogenes で正しいのはどれか。
Streptococcus pyogenes で正しいのはどれか。
- ⑴ バシトラシン耐性である。本菌はバシトラシンに感受性です。バシトラシン感受性はA群を推定する簡便な検査として用いられます。
- ⑵ カタラーゼ試験陽性である。カタラーゼ試験は陰性です。カタラーゼ陽性はスタフィロコッカス属の特徴で、両者を鑑別する基本的な検査になります。
- ⑶ α 溶血のコロニーを形成する。本菌は完全溶血であるβ溶血を示します。α溶血を示すのは肺炎球菌や緑色ストレプトコッカスです。
- ⑷ Lancefield 分類A 群に属する。正しい記述です。細胞壁の多糖体抗原によるランスフィールド分類でA群に属し、A群β溶血性ストレプトコッカスと呼ばれます。
- ⑸ pyrrolidonyl arylamidase〈PYR〉試験陰性である。PYR試験は陽性です。A群を推定する検査として用いられ、陰性とする記述は誤りです。
解説
正しいのは⑷で、Streptococcus pyogenesはランスフィールド分類のA群に属します。ランスフィールド分類は細胞壁の多糖体抗原の違いで溶血性ストレプトコッカスを分類する方法で、本菌はA群であることからA群β溶血性ストレプトコッカスと呼ばれ、咽頭炎やリウマチ熱、急性糸球体腎炎の原因となります。他の記述は誤りです。本菌はバシトラシンに感受性でカタラーゼ試験は陰性、血液寒天培地では完全溶血であるβ溶血を示し、PYR試験は陽性となります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成