喀痰のGram 染色標本(別冊No. 14)を別に示す。考えられるのはどれか。
喀痰のGram 染色標本(別冊No. 14)を別に示す。考えられるのはどれか。
- ⑴ Bacillus cereusBacillus cereusはグラム陽性の大型桿菌で芽胞をつくります。双球菌としてみえる本像とは形態が大きく異なります。
- ⑵ Corynebacterium diphtheriaeCorynebacterium diphtheriaeはグラム陽性の棍棒状桿菌で、V字やL字に並びます。球菌である本像とは異なります。
- ⑶ Staphylococcus aureusStaphylococcus aureusはブドウの房状に集まるグラム陽性球菌です。莢膜を伴う槍先形の双球菌という本像とは異なります。
- ⑷ Streptococcus pyogenesStreptococcus pyogenesはグラム陽性球菌ですが、長い連鎖状に並び莢膜による明瞭な透明帯は目立ちません。
- ⑸ Streptococcus pneumoniae正しい記述です。莢膜による透明な縁取りを伴う槍先形のグラム陽性双球菌という形態は肺炎球菌に特徴的で、市中肺炎の主要な起因菌です。
解説
正しいのは⑸で、考えられるのはStreptococcus pneumoniaeです。示されたグラム染色標本では、好中球とともにグラム陽性に染まる槍先形の双球菌が多数みられ、菌体の周囲には莢膜による透明な縁取りが認められます。この形態は肺炎球菌に特徴的で、市中肺炎の代表的な起因菌です。他の菌は形態が異なります。Staphylococcus aureusはブドウの房状に集まる球菌、Streptococcus pyogenesは長い連鎖をつくる球菌、Bacillus cereusは大型の桿菌、Corynebacterium diphtheriaeは棍棒状の桿菌です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成