Cryptococcus neoformans の莢膜の観察に適するのはどれか。
Cryptococcus neoformans の莢膜の観察に適するのはどれか。
- ⑴ 墨汁法正しい方法です。墨の粒子が莢膜に入り込めないため、菌体の周囲に厚い透明な輪として莢膜が浮かび上がり、髄液の直接検査に適します。
- ⑵ Hiss 法ヒス法は細菌の莢膜を対象とした染色法で、本菌の厚い莢膜を透明帯として観察する用途には用いられません。
- ⑶ Wirtz 法ウィルツ法は芽胞を染める方法です。芽胞をつくらない本菌の莢膜の観察には適しません。
- ⑷ Neisser 法ナイセル法はジフテリア菌の異染顆粒を染める方法で、真菌の莢膜の観察には用いません。
- ⑸ Hucker 変法ハッカー変法はグラム染色の一法です。本菌は染まりますが、莢膜そのものを透明帯として観察する目的には向きません。
解説
正しいのは⑴で、Cryptococcus neoformansの莢膜の観察には墨汁法が適します。墨汁を混ぜて顕微鏡でみると、莢膜には墨の粒子が入り込めないため、菌体の周囲が厚い透明な輪として浮かび上がります。髄液の直接検査で手早く行える方法です。他の方法はこの莢膜を透明帯として描出する目的には用いません。ヒス法は細菌の莢膜を対象とした染色法、ウィルツ法は芽胞、ナイセル法はジフテリア菌の異染顆粒、ハッカー変法はグラム染色の一法です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成