子宮頸部細胞診のPapanicolaou 染色標本(別冊No. 10)を別に示す…
子宮頸部細胞診のPapanicolaou 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。Bethesda システムによる判定はどれか。
- ⑴ NILMNILMは上皮内病変や悪性所見がない陰性の判定です。示された像には明らかな異型細胞が多数みられるため当てはまりません。
- ⑵ ASC-USASC-USは軽度の異型があるが意義を決められない場合の判定です。本像は高度の核異型がそろっており、判断に迷う段階ではありません。
- ⑶ LSILLSILでは細胞が比較的大きく核と細胞質の面積比は低めで、コイロサイトーシスを伴います。本像の小型で核の比が高い細胞とは異なります。
- ⑷ HSIL正しい判定です。核と細胞質の面積比が著しく高い小型の異型扁平上皮細胞がみられ、高度扁平上皮内病変に相当します。
- ⑸ Adenocarcinoma腺癌では腺腔形成を示す細胞集塊や豊富な細胞質をもつ細胞が現れます。扁平上皮由来の異型細胞が主体の本像とは異なります。
解説
正しいのは⑷で、ベセスダシステムによる判定はHSIL(高度扁平上皮内病変)です。示された標本では、核と細胞質の面積比が著しく高い小型の異型扁平上皮細胞が多数みられ、核はクロマチンが増量して大小不同や不整を示します。NILMは異型のない陰性、ASC-USは異型があるものの意義を決められないもので、いずれも本像には当てはまりません。LSILはコイロサイトーシスなどを伴う軽度の病変で細胞が比較的大きく核と細胞質の比が低い点で異なり、腺癌は腺構造を示す細胞集塊として現れます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成