ピクリン酸を含む固定液はどれか。
ピクリン酸を含む固定液はどれか。
- ⑴ ブアン液正しい記述です。ブアン液はホルマリン・酢酸・ピクリン酸飽和水溶液からなる固定液で、ピクリン酸により標本が黄色くなるため包埋前の脱色が必要です。
- ⑵ カルノア液カルノア液はエタノール・クロロホルム・酢酸の混合液で、ピクリン酸は含みません。核酸の保持を目的とした急速固定に用いられます。
- ⑶ 20%ホルマリン20%ホルマリンはホルムアルデヒド水溶液で、ピクリン酸は含みません。通常の組織固定は10%中性緩衝ホルマリンで行います。
- ⑷ 2 %オスミウム酸液2%オスミウム酸液は電子顕微鏡用の固定液で、脂質を固定して電子密度を高める目的で用いられ、ピクリン酸は含みません。
- ⑸ Periodate-lysine-paraformaldehyde〈PLP〉液ピリオデート・リジン・パラホルムアルデヒド液は糖鎖抗原を保持する目的の固定液で、ピクリン酸は含みません。
解説
正しいのは⑴で、ピクリン酸を含む固定液はブアン液です。ブアン液はホルマリン、酢酸、ピクリン酸飽和水溶液を混ぜたもので、核も細胞質もよく固定できるため精巣や内分泌組織、小さな生検材料に用いられます。標本が黄色く染まるので、包埋の前にアルコールで脱色する操作が必要になります。他の選択肢はいずれもピクリン酸を含みません。カルノア液はエタノール・クロロホルム・酢酸の混合液、オスミウム酸液は電子顕微鏡用、ピリオデート・リジン・パラホルムアルデヒド液は糖鎖抗原の保持を目的とした固定液です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成