潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。
潰瘍性大腸炎で正しいのはどれか。
- ⑴ 回盲部に多い。回盲部に多いのはクローン病です。潰瘍性大腸炎の病変は直腸から連続して口側へ広がり、大腸に限られる点が異なります。
- ⑵ 胃がんの合併が多い。合併が問題となるのは胃がんではなく大腸がんです。長期にわたる炎症を背景に発生するため、病歴が長い例では定期的な内視鏡検査が必要になります。
- ⑶ 陰部潰瘍を合併する。陰部潰瘍を合併するのはベーチェット病です。口腔内アフタや眼症状を伴う点で潰瘍性大腸炎と区別されます。
- ⑷ 高齢者での発症が多い。高齢での発症より20〜30歳代の若年成人に多い疾患です。高齢での小さな発症の山もありますが、多いとはいえません。
- ⑸ 組織学的には陰窩膿瘍を特徴とする。正しい記述です。大腸粘膜の陰窩の内部に好中球が集まる陰窩膿瘍は、本症のびまん性連続性炎症を示す代表的な組織所見です。
解説
正しいのは⑸で、潰瘍性大腸炎は組織学的に陰窩膿瘍を特徴とします。陰窩膿瘍とは大腸粘膜の腺(陰窩)の内部に好中球が集まって膿がたまった像で、粘膜のびまん性で連続した炎症やびらん・潰瘍とともに本症の代表的な所見です。病変は直腸から連続して口側へ広がるため、回盲部が主体となるのは潰瘍性大腸炎ではなくクローン病であり、陰部潰瘍を伴うのはベーチェット病です。発症年齢は20〜30歳代に多く、合併が問題となる悪性腫瘍は胃がんではなく大腸がんです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成