糖尿病で正しいのはどれか。
糖尿病で正しいのはどれか。
- ⑴ 解糖系が促進する。向きが逆です。インスリン作用不足によりブドウ糖の利用が低下するため、解糖系は促進ではなく抑制されます。
- ⑵ 糖新生は抑制される。糖新生は抑制ではなく促進されます。インスリンは糖新生を抑える働きをもつため、その作用が不足すると肝臓での糖新生が進み高血糖を助長します。
- ⑶ 早期から尿量が減少する。尿量は減少せず増加します。血糖が高くなると尿中に出たブドウ糖が水を引き込むため、早期から浸透圧性多尿と口渇がみられます。
- ⑷ ケトン体の産生が亢進する。正しい記述です。インスリン作用不足で脂肪酸の分解が進み、肝臓でケトン体が大量に作られます。著しい場合は糖尿病ケトアシドーシスに至ります。
- ⑸ 2 型糖尿病は膵島β 細胞の破壊に起因する。膵島β細胞の破壊に起因するのは1型糖尿病です。2型はインスリン抵抗性と分泌低下が組み合わさって起こります。
解説
正しいのは⑷で、糖尿病ではケトン体の産生が亢進します。インスリンの作用が不足するとブドウ糖を細胞に取り込めなくなり、体はエネルギー源として脂肪の分解に頼るため、肝臓でアセト酢酸やβヒドロキシ酪酸といったケトン体が大量に作られます。このとき解糖系は抑制され、糖新生はむしろ促進されるので⑴と⑵は向きが逆です。また高血糖により浸透圧性の多尿が生じて尿量は増加し、膵島β細胞の破壊に起因するのは2型ではなく1型糖尿病です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成