グルコース測定におけるヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法で…
グルコース測定におけるヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法で正しいのはどれか。
- ⑴ 酵素電極法で使用される。酵素電極法にはグルコースオキシダーゼやグルコース脱水素酵素が用いられます。本法は吸光度を測る方式であり、電極法には使われません。
- ⑵ NAD+の吸光度を測定する。本法が用いる補酵素はNADP+で、測定するのは生成物であるNADPHの340ナノメートル付近の吸光度です。補酵素の種類と測定対象の両方が誤っています。
- ⑶ アスコルビン酸の影響を受ける。アスコルビン酸の影響を受けるのは過酸化水素の発色を利用するグルコースオキシダーゼ・ペルオキシダーゼ法です。本法は影響を受けにくいことが利点です。
- ⑷ 試薬にはムタロターゼが必要である。ムタロターゼはα型グルコースをβ型に変える必要があるグルコース脱水素酵素法などで加えます。ヘキソキナーゼは両型に作用するため不要です。
- ⑸ 日本臨床化学会〈JSCC〉勧告法である。本法は日本臨床化学会が勧告する標準的なグルコース測定法です。特異性が高く共存物質の影響が少ないことから、基準となる方法に位置づけられています。
解説
正解は⑸です。ヘキソキナーゼ・グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼ法は日本臨床化学会の勧告法であり、グルコース測定の基準となる方法です。この方法ではヘキソキナーゼでグルコースをグルコース6リン酸に変え、グルコース6リン酸デヒドロゲナーゼによりNADP+をNADPHへ還元し、生成したNADPHの340ナノメートル付近の吸光度増加を測定します。したがって測定するのはNADP+ではなくNADPHであり、アスコルビン酸の影響も受けにくく、ムタロターゼも必要としません。酵素電極法に用いられるのは別の酵素です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-07.html)を加工して作成